この記事は『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』のネタバレを含みます。望まない方はブラウザバックを推奨します。
前提として、僕はちいかわのことをほとんど知らない。
以前本をプレゼントしてもらったが、読んでなかった(この機会に読もう)。
この作品をひとことで表すと、
セイレーン、島民(ヒトハ・フタバ)・ちいかわの3者間におけるボタンの掛け違いにより起きた悲劇
と言えるだろう。
そして重要なのは、登場するキャラクター間に「力関係の差」が存在していることだ。
仮にその差がなければこんなことにはなっていない。
そもそもちいかわもこの島に招集されていないだろう。
故意ではないにせよ、最初にいざこざの発端を作ったのは紛れもなくセイレーン(たち)である。

島二郎(なんちゅう名前にしとんねんベ〇ッセに怒られるぞ)の回想で
セイレーンたちが島にやって来て、気に入って、島に住み着く様子が描写されているが、明らかにパワーバランスはセイレーンら優位。
セイレーンが強者、島民たちは弱者である。
そんなある日、釣りをしていたヒトハとフタバ(映画の中で名前の描写はない)の近くにセイレーンと人魚3匹が現れる。
彼らは2人に気づかずイカ(をビーチバレーボール的に使いつつ)で遊んでいたのだが、変なところに飛んで行ったイカを取るためにセイレーンが海に飛び込んだ。
その衝撃でヒトハ・フタバの乗っていた船は転覆し、フタバは気を失ってしまう。
慌てふためくヒトハ。
セイレーンは自分のせいでフタバを傷つけたことに気づかないままその場を離れてしまう。
なんとかフタバを助けたいヒトハは
みたいな考察ブログを書こうと思ってたんですが……
ごめんなさい。
やめました。
というのも、
Xに流れて来る一口感想メモの質がすっげーし。
こういうの↓
さらに深掘りした記事なんかもっとヤバい(を通り越して怖い)
こういうの↓

なんかワインやフェルメールのときと同じなんですが、
やはり何かを見るときって最初の壁がすごく高くて、
ただ一歩だけ踏み込んでやればその先でドバドバと知識が入って来る感覚があります。
それは別に「知識」というほど堅苦しいものでもなくて、
ワインでいうと、
とあるワインの講座を受け始めたところ、
ワイナリーを経営されている方のエッセイが気になったり、
ブラインドテイスティングのYouTubeを観るようになったり、
毎日(少量ですが)ワインを飲むようになったり、
少しずつですが、ワインの世界が見えるようになってきている実感があります。
フェルメールでいうと、
結局落選していくことはなくなったんですが、
大阪の展覧会の告知ポストをXで目にして抽選に応募して以来、
フェルメールの作品解説集や関連する書籍を読んだりして、
フェルメールの作品の世界観や同時期に活躍した画家についてだいぶ詳しくなりました。
そして、ちいかわに関しても
今回映画を観たことで少なくとも興味が出て、
既存のコミックを読んでみようかなーとか
動画を観あさってみようかなーとか思ってました。
そんななか……
アベマで期間限定無料放出らしいです(鬼アツ)
そういえば僕も前にちいかわの1巻をもらっていたのでさっそく読み直してます。

これもらったのは約2年前なんですけど、
あのときすぐ読んでたら今回の映画も違った見方したのかなーとか思うともったいないですね。
そんなことを思っていると、以下の投稿を見つけました。
いや、ホンマにまさしくそうで。
僕が見ちゃってるってのもおおいにあるんですが、
映画公開以降、僕のXタイムラインにはちいかわ映画考察がどんどん増えてきてて、
そのなかには単純な作品内で直接的に述べられている文脈以上の深読みをしているものが割と多くて、
まさにセイレーンとかギリシャ神話の女神の名前じゃないですか。
だからホンマに
教養って大事だよね
って思ったんです。
で、実は僕、随分前にギリシャ神話の講座をUdemyで買ってたんです。

あと本も何冊か買ってますね。
ただ、結局どれも消化できず、ちんぷんかんぷん。
だってね、出てくる名前がぜんぶ横文字じゃないですか。
まったく頭に入らなくてね。
でも、今回ちいかわ映画を観た後の自分を俯瞰しているうちに、その解決策に気づいたんです。
いま、僕は「セイレーン」という女神を知り、少なくとも興味が出ている状態です。
だったらいきなりギリシャ神話という“森全体”を見るのではなく、
「セイレーン」という“木”から入ればいいんじゃないかと。
とりあえずYouTubeで「セイレーン ギリシャ神話」と検索してみました。
すると、山ほどのショート動画が出てきたんですが、
とりあえずは
美しい歌声で船乗りを誘惑し船を難破させるギリシャ神話の怪物
ということはわかりました。
その先もスタバのロゴのモチーフはセイレーンであることが出てきたり、セイレーンの誘惑に打ち勝ったオデュッセウスの話とかが出てきました。

また、タイムリーにもその話が9月に日本でも上映されるみたいですね。

ちいかわはもちろんなんですが、
今回の映画のおかげでセイレーンという女神にも興味をもてたので、この機会に
セイレーン
↓
オデュッセウス
↓
他の神
↓
また別の神
↓
・・・・・・
という感じでギリシャ神話全体のきっかけにしていきたいとか思うようになりました。
もちろん、全体像を把握するのは大事だし、
アウトラインから攻めるのが王道だとは思うのですが、
「どうしても規模が大きすぎてどこから手をつけていいか途方に暮れてしまう……」
みたいなときには、
いま自分が興味をもっている(もしくはすでに知識のある)ものから派生させてみるのがいいかもしれない
という気づきでした。
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