台湾3日目。今日は丸一日台南を満喫する予定。
台南在住の黄さんがガイドしてくれるという、いわば今回の旅のメインの日。
にもかかわらず、生憎の雨。
とりあえず、朝8時にホテルまで迎えに来てもらうというVIP待遇を受けつつ、朝飯を食らいに出る。

連れられるまま来たが、我々が求めている雰囲気の店である。
「虱目魚」というのは“サバヒー”と呼ばれる台南でよく獲れる魚。
日本人がサバと聞くと、なんだか鯖を思い浮かべてしまうが、ミルクフィッシュという種類の魚らしい。
ここではそのサバヒーに麺を突っ込んだやつと、あとルーローハンを注文。
この店に限らずだが、台南ではほとんどの店で自分で紙に記入してカウンターに持って行ってそこでお金を払うみたいなケースが多い。

野菜系は日替わりらしい。
空芯菜と、あともう一種類何かを頼んでもらった。

食器や調味料は座席の真ん中に置かれてる。

まずルーローハン。

いや、銀の器に合いますわね。

こっちがサバヒー麺。
お世辞にも見た目は良くないが、身もホロホロで美味しくいただいたとさ。
腹ごしらえが済んだので、まずは博物館に向かう。
雨×博物館。
雨を無力化する最高の時間の使い方である。
駐車場からの本館までは公園のようになっている。

水辺に佇む鳥。

欧風な小池。

神々に見守られながら進む。
奇美博物館
合成樹脂、家電、食品などのメーカーを傘下に持つ地元企業「奇美実業」の創業者・許文龍氏が設立した台湾最大の私立博物館である。

中に入る。

企画展(2027年の1月まで)でファラオ展をやっているらしいが、とりあえず初めてなので常設展へ。

大陸ごとに動物の剥製が展示されてて大迫力だった。

誰もが知る「考える人」の像。
恥ずかしながら、美術鑑賞の経験値が浅いので
“今、奇美博物館の「考える人」の前にいるんだけど、どうやって鑑賞するのがいいと思う?”
と、ChatGPTに聞いた。
すると、まず「せっかくなら1周回って眺めてみなよ」ときた。
やってみる。

右から。

左から。

後ろから。

下から。
なんか確かに、表面がゴツゴツしてるから見る角度によって光の入り方とか全然違ってて、それぞれ違う“顔”してるなあとは思ったかな。
あとはこれ、右ひじを左ひざに当てる体勢って、自分でやってみると相当しんどいというかただ何かを考える姿勢ではなく、あまりにも複雑なものについて悩み苦しんでいる様子を表しているともいえる。
そうChatGPTが教えてくれた。
また、こんな文脈も恥ずかしながら全然知らなかった。
ロダンは1880年、≪地獄の門≫の注文を受けてから、門の上に立って、足下に広がる、ダンテの『神曲』に記された地獄の悲劇を見つめる「ダンテ像」を門に組み込むことを考えていた。やがて、≪考える人≫は≪地獄の門≫から切り離され、≪詩人≫という名によって1888年、コペンハーゲンで初公開される。
引用元:https://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/guidebook/column4/
要は、元は別の作品の一部だったものが切り離されたと。
ChatGPTに聞かなければ、「おお、すげえ」で通り過ぎてしまっていたかもしれない。
この体験があまりに面白くて、隣の部屋でもChatGPTに聞きつつ鑑賞してたら、他の2人はしびれを切らして別の部屋に行ってしまっていた。
まあもちろん、そういった前提知識なしでフラットに見るからわかることもあるだろうけど、当然取りこぼしもあるはずだ。
なので少し工夫をしてみるのも面白い。
最初はフラットに見る
↓
感じたことをChatGPTに投げる
↓
返ってきたことを見てまた返す
ほとんど写真撮影NGだったのでここには貼れない(ググっても出てこない)が、想像以上に面白いのでぜひやってみて欲しい。
博物館内の様子は詳しくまとめてくれている方がいるのでそちらを紹介しておこう。

全部を見たわけではないのだが、そろそろ次に行かないとここだけで1日終わってしまうのでお土産屋だけ軽く見る。
これが大正解。
この博物館の創業者、許文龍の本があるではないか。

しかも、Amazonに売ってない。
まあ、仮に売っていたとしてもここで本を買った気はする。
というのも、
海辺も下の音声で語ってくれているように、この本が今回の旅を思い出させてくれるトリガーになるのだ。
似た経験でいうと、
恐竜博物館に行ったときにも本を買ったし、パソコンに貼ってる“ミャクミャク”のシールを見ると、万博に行ったときのことがよみがえる。
別に思い出話を常に頭の中に置いておく必要はない。
頭の“空きスペース”を広げるために、脳は自分から忘れるのだ。
ただ、そうやって何かをきっかけに思い出したことが、次なるビジネスアイデアに繋がることも多々ある。
もちろん、毎回そうはならない。
てか、ほとんど「ああ、楽しかったな」で終わる。
でも、たかが本1冊で日常の中に濃厚な体験への接続点を残して置けるなら安い。
ぜひ試してみて欲しい。
そして、近くに奇美食品の工場があるというので行ってみることに。
奇美食品幸福工房

このキャラは「奇美包(キメイパオ)ちゃん」というらしい。

中に入ってみると、バリエーション豊富なお菓子たち。
前日に行った林百貨店で偶然このメーカーのお菓子を買っていたのだが、こんなにフレーバーの種類があったのはここで知った。

冷凍食品がメインみたいで肉まんとかもあった。

バイキングもあったが、食べられるものも自社の冷凍食品メインらしく、レビューは微妙……
他にもパン作り教室(たぶん)とかもあった。

日本人が誰も知らないパン職人のサイン入りボードを見ながら、「日本人の名前出しときゃなんでもブランディングになる説」について海辺と話す。
その後は台南市街地のほうに戻って食べ歩き。

かき氷屋さん。

なのにトマトが出てきた。
醤油とショウガを混ぜ合わせたソースにつけて食べるのが台南流。

もちろんかき氷も食う。
マンゴーのかき氷は初日台北でも食べたが、ここでは通常マンゴー、ドライマンゴー、グリーンマンゴーの3種類が味わえる。
グリーンは、要は、若いマンゴーらしく、そのままだと酸味が強いので砂糖漬けにされていて、あまり好みではなかった。

これは「椪餅(ぽんぴん)」と呼ばれる台南の伝統菓子。
中は空洞になっているのだが、「昔は産後の栄養補給のために、この餅を割って、中に生卵を入れて、油で揚げて食べてたらしい」と黄さんが教えてくれた。

次の「牛肉湯(ニュウロウタン)」も台湾名物。
茹でるわけではなく、生肉に熱いスープをかける感じの作り方らしく、ミディアムレアって感じ。
店内にはカップルが3組ほどいたが、デートでこれを食うのがたぶん台湾なんだろうなあと。

おしゃれなコーヒースタンドにも寄ってくれた。

こだわりのスペシャルティコーヒー。

調べると、ここのオーナーは台湾バリスタ界隈ではなかなか凄腕の方らしい。

豆花(トウファ)の有名店。

杏仁豆腐よりは豆腐に近いのかな。トッピングなども充実してた。

最後は夕食として「意麺」の店へ。意麺は“揚げた麺で作るラーメン”みたいな感じ。

僕好みで非常に美味かった。

この日、朝から晩まで案内してくれた黄さん。とても頼りになった。感恩。

黄さん、海辺さんと別れてからは少し夜の台南を散策。
結構早めに閉まっちゃうお店が多かったけど、

日本語の暖簾が見られる通りもあったり、

閉店間際にすべりこみでドリンクを買ったり、

台南最後の夜を味わいながらホテルに到着。
昼だと気づきにくいけど、運営母体は絶対夜のお店だなこのホテル。
3日目のまとめ

- サバヒー、食わず嫌いしなくてよかった
- 奇美博物館で美術鑑賞に目覚める
- 許文龍の著書かなりいい
- 台南グルメ胃袋トレーニング
- 車付き現地在住ガイド強すぎるて
最終日の4日目は台中に移動し、本で読んだスポットをめぐる巡礼回。
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