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カルロス山本
ライターを豊かに稼がせる人

焼肉食べ放題が安すぎて怖くなったけどユニークな注文システムに納得

先日、焼肉の食べ放題に行ったんです。

120分2,000円。
正確には2,200円/人のところ平日クーポンで2,000円。

いやこれ、
めちゃくちゃ安くないですか?

で、いつもの癖で
「どんなカラクリがあるんだろう?」
って考えたわけです。

まず気づいたのが、
サイドメニューがないこと。

普通、焼肉屋さんって
ビビンバとか
冷麺とか牛すじ煮込みとか
キムチとかあるじゃないですか。

それが、最初からないんです。潔いっすよね。

でもよく考えると
確かに理にかなってて、仕入れがかなり限定的になる。
店在庫の管理も楽だし、オペレーションのコストも下げられる。

要は、従業員の教育コストも抑えられるんです。

冷麺はこう、
ビビンバはこう、
キムチには3種類あって……じゃなくて、
「焼肉のやり方だけ覚えてね」だけでOK。

ただここは、良し悪し両面あるかなと思っていて、

僕、焼き肉行ったら
結構冷麺とか食べたい人なんですね。
それが食べ放題メニュー外でも。

そういう人も一定数いるかなと。

っていう視点で考えたら
客単価は下がるかもしれないけど、
むしろ
メニューを絞ることによる「経費削減効果」の方が大きい
と判断したんでしょうね。うまい。

で、もう一個珍しいなあと思ったのが注文システム。
これがめちゃくちゃ賢いんですよ。

「好きな肉を頼む」ではなく、
「5種類の肉の組み合わせから選ぶ」なんです。

それぞれ3種類の肉で構成されてて
例えば、Aセットは
「薄切りカルビ、牛カルビ、豚カルビ」みたいな。

ハラミが食べたかったら
「ハラミ、鶏もも、やみつき豚カルビ」を頼んでねみたいな。

これ、明らかに適当じゃなくて
高い肉と安い肉をうまくミックスして、かなり細かく原価計算してそうなんです。

ほら、特定の肉ばっかり頼むやつがいるじゃないですか。
ああいうのって店側からすると、かなりウザいんでしょうね。

こうやってセット売りの形にしておけば
肉の消費に偏りが出にくく、廃棄ロスが大幅に減りそうですよね。

で、さらに面白いのが
昼夜で営業形態を
ガラッと変えてるとこと。

昼は「唐揚げ定食屋」
夜は「焼肉食べ放題」
って、1日を通して店舗を最大限活用してるんです。

まあ、上手いですよね。

「昼は焼き肉ランチをお得に提供する」
みたいな焼き肉屋もあるけど、
その場合の昼の役割って
「夜営業のお試し」みたいな印象になりませんか?

ただ、「昼に焼き肉」ってまあまあ攻めてるし、
普通にから揚げの方がニーズありそうっすよね。

ランチメニューは
いろんな種類のから揚げ定食がありました。
(まあ、ソース変えるだけだからコストは低いよな)

で、
「なるほどな」
って思ったことがひとつあって、

焼肉食べ放題の最初に
大サイズのから揚げを2個食べさせられるんですよ。

もうね、これだけでまあまあおなか一杯っす。笑

今回僕らは妻がどっかから見つけてきた
クーポン(200円引き)を使ったんですが、
「最初に大サイズのから揚げを2個提供します」
とかは書いてないんすよね。

まあ、許せるラインですわな。

普通にそのから揚げ自体美味いし。

そして、ただお腹を太らせるだけじゃなくて
昼のから揚げ定食のファンになってもらおうともしてる
「ザ・欲張りボーイ」なわけです。

そういや職場が近い妻も
「昼に来てみたい」って言ってたな。

価格設定も絶妙で、
2人で4,000円。
あと子供連れでも気軽に行ける雰囲気が嬉しい。

ここまで読んでわかる通り、
コスパ厨をターゲティングしてる感強めなので
子連れ層は外しちゃダメでそこを意識してるのかなと。

お客さんは「お得感」を感じつつ、
店側は利益を確保できる。
こうやってWin-Winの関係を作り出してるんですよね。

正直な話、この店の選ばれる理由
ダントツ1位は「コスパ」だとは思います。

で、そこを外さないようにいろんな工夫をしてるわけです。

ターゲット層が求めるものは何か

最大化させるためにはどうすべきか

これを突き詰めた結果、
「メニューに制限かけるよ」
「注文システムにも制限あるよ」
「その代わりにめっちゃ安くするからね」

というトレードオフが少なくとも僕たち客と店では成立していました。

なので、きっとまた行くと思います。

ネットビジネスでも
この「制限」っていうのは至る所で幅を利かせてます。

制限ありのフリープラン

制限を解放するために課金

っていうビジネスモデルですね。

制限にもいろいろあって、

たとえば、
Chatworkは無料版でも機能に差はないんですね。
でも過去メッセージがどんどん見られなくなる。
これが地味に不便でじわじわ効いてきて耐えられなくて課金、みたいな。

ChatGPTとかの使用回数制限とかもそうですよね。

頭の中は「高単価、高単価」になりがちですが、
あえて制限をかける代わりに思いっきり価格を下げる
っていう戦略のモデルを持っておくのも面白いと思ったわけです。

引き出しは多く持っておいて損はないです。

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