友人が愛媛に来たので案内して来ました。
櫻井健太くん、通称「けんたん」です。ちなみに彼のホームページは僕が作っています。
さて、今回の背景となるポストはこちら
要は「抽選1名のところに会いに行きます」っていうぶっ飛び企画。
前日から愛媛に入り、まなさんという方と飲んでいたらしく、仕事終わりに急遽合流。
「9時くらいに迎えに行くねー」的に別れました。
今回、妻が里帰り中ということで……
昼間に愛媛を案内するだけでなく、
「家に泊まりに来たらいいよ」ってことになってました。
なので、
前日までに部屋を片付けて、掃除しておかねばならなかったわけです。
なのに、
直前までそのままにしていたわけです。
もー、ADHDすぎる。
昨晩、「明日9時に行くね」って言ったのに
↓
「9時半目標で」
↓
「もうちょいかかる」
↓
「10時前には着きそう」
って感じで予定をずらしてずらして必死に片付けましたね。
もうね、ギリギリにならないとなんともできないのなんとかしたいマジで。
そして、合流後…..
さあ、どこ行こう!!
「まずは朝飯でも食うか―」ってことで、
もともと“どこかでうどん屋に連れて行く“というミッションを仰せつかっており、即クリアすべくググる。
……も、お目当てのお店は11時開店。
「あー、もういっそのことうどんけん行くかー」
めちゃノリ発動。これね→コンビニ感覚でうどん県
で、
どこいこっかなー
って考えてたんですが……
やっぱもうわざわざ遠く(湘南)から来てくれてるわけで、
ただ美味いだけでなく、記憶にガツンとこびり付くみたいなハードなやつ
お見舞いしてやろうと思い……

うへー、すげえ田舎道

何ココ、田んぼしかねえじゃん。
とか言いながら、とうっちゃっく!

はい!
超有名店「やまうちうどん」でございます。
ここ、映画「UDON」にも出てくるお店。
いざ店内。

ここで食べやした

ひやあつ特大(まさかの450円)

けんたん、一口運ぶたびに「うわーうまい」「これはうまいわ」と言ってくれてました。
もちろん、シンプルにうどん自体が美味いのもありますが……
このお店までのはるばる遠路こそが「最高の薬味」になってるんですよね(何をゆうとんねん)。
今思うと、朝も食ってなかったしね。
いやー、
マジでこのお店に行くの、結構大変なんですよね。
最寄りのICからまあまあ下道は知らなきゃいけなくて……
「美味いし、雰囲気は好きなんだけど、うどん屋は他にもいっぱいあるしなー」って、なかなか来る機会がなかったんです。
地図いうと、こんな感じ。

なんと、インター降りてから31km。40分くらいありました……
まあ、僕からしたら「いつでも来れるかなー」って思ってるんですが、彼からすると下手したら一生来ることはないのかなと。
だったらさ、
「行ったこと自体がネタになる(自慢できる)うどん屋に行こうぜ」というノリでこのお店をチョイスさせてもらいました。

で、ですよ。
「次どうする?」ってことですよね。
このまんのう町って、割と四国4県の境目に近い場所にあるので
高松でも
徳島でも
高知でも
なんなら愛媛に戻るでもいい
どうしよっかなー
って考えながら、何気ない話をしていたわけです。
そのなかで
「ここから“ちょっと行ったところ”に結構有名な吊り橋があってね」という話をしたんです。
四国の人ならほぼ100で知ってる「祖谷のかずら橋」。
すると、「えー、吊り橋いいですね。実は好きなんですよ。僕、結構行ってました。」という反応。
軽く写真を見せると、
「これはヤバい!でも、行ってみたい!」とのこと。
これで次の行き先が決まりました。
※上で“ちょっと行ったところ”としてますが(そのときはそんな感覚だった)、50kmあって、全部下道なので1時間ちょいかかります。
これ以降決まってたのは夕食の時間だけ。行きつけの焼き鳥屋を予約してました。
そして、「夕食の前に温泉行きたい」というリクエストあり。
なので、逆算スタート。
焼き鳥の予約は19時。
その前に温泉。まあ最低1時間ちょいは欲しい。
かずら橋から松山市街地まではおよそ2時間半。
かずら橋で過ごすのはまあ長くて30分。
かずら橋までは1時間ちょい。
……ってことは、17時過ぎには着けそう。
行ける。このプラン完璧だ。
と、気づいたときはなんかドーパミンが大量放出されましたね(わかるんかなこの感覚)。
そうと決まったらあとは向かうだけ。
ただ、
ちょっと誤算が……
ゆ、
雪過ぎる……


なんかトンネルを超えるたびに雪が分厚くなり、「圧倒的異世界感」漂ってました。
いやー、雪国の人には普通なんでしょうけどね。
四国は基本雪に耐性ないんで「たまに積もった雪がいつまでも残ってるー」ってのが起こるんですよね。
高知とか徳島の山奥とかはいつも降ってるんかな。わかんね。
でも、
「チェーン携行を」とか「スリップ注意」とか
雪系の標識・看板を目にするにつれて、いきなり「これ以上は先に進めませーん」って状況になることは覚悟してました。
何個も
何個も
何個も
トンネルを超えて、
だんだんと厚みを増す雪に不安と期待を膨らませながら……
ついに到着。
お約束の駐車場ビジネス。
まあ今日はガラガラだったんですけどね、この辺では一番安いであろう駐車場に停められました。

もう最初から競合を意識して「”こっちが”安い」って訴求にしてるの面白いですよね。
「車を停める」っていう機能では差のつけようがないので、
周りと比べる
or
周りを落とす
ことでしか差別化できないんだろうなーと。
僕らがやってる「競合無しで選ばれるタイプのビジネス」とは真逆なんですが、こういった事例を見ることもまた学びになるってことは覚えておきたいですよね。
自分で自分のことを褒めるのは恐縮なんですが、僕のコンサルの満足度が非常に高い理由を実際に生徒にヒアリングしてまとめた記事があります。
「生徒を持っている人」「これから生徒をもちたい人」が読むと、かなり良い動きができるようになると思うのでぜひぜひ→「年間コンサルを継続したい」という依頼が4件も続いたので僭越ながら理由を分析します
さて、肝心の端に向かいます。
駐車場から(戦略的にお土産を買わせるための動線として)資料館内を通らされ、橋まで少し歩くことに。
僕らにとっては大した距離ではないですが、小さな子ども、お年寄りにとっては少しあるかもですね。
どれくらいだろ。10分くらいは歩いたのかな?
橋を渡るのは有料。
資料館にもあったんですが、管理とかにお金もかかるだろうし当然ですよね。

ただ、安すぎるよな。550円て。
この金額設定はちょと中途半端だよなーって。
だって、高速降りてから山道、雪道越えてようやくここまでたどりついて……
「有料なの?じゃあいいや」
ってならんでしょ。
周りの客を見渡すと、9割は中国人。
そもそも日本に旅行に来て「かずら橋」をルートに組み込むって、相当なリピ客なのかなとか思いつつ、下手したら彼らは「橋渡るのに1万かかります」って言われても迷いなく金払うんじゃないかなと。
どっちかというと「人生一回来たら満足タイプ」の観光地ですしね。
今の僕も1万ならまあ普通に払うと思いますかね。
この辺、日本人特有の遠慮っていうか、やさしさっていうか、そういうのが出てますよね。良いところでもあるんですけどね。
海外の事例とかどうなんだろ。知ってる人ぜひ教えてください。
さてさて、上から見たかずら橋はこんな感じ。

こんな感じ。

あのね、結構すき間デカいんすよ。

川もキレイすぎる。

歩いて5分のとこに滝があったんでついでに。

いや、良かったですね。
僕、大学時代は徳島に住んでましたし、なんなら「原付だけで四国の道の駅スタンプラリー制覇(商品は道の駅ロゴの総柄ハンカチ)」みたいなこともやってます。
なので、当時この辺にも行ったことあるはずです(見覚えある光景も多々ありました)。
が、行ってなかったんですね。
つまり、これが初めて。
てか、今回行かなかったら
二度と行ってなかったかもしれません。
四国出身×四国在住の人からしても
まあまあ大変な場所にあるんですよ。
だってさ、同じ四国にいる人からしても便によっては北海道(最速3時間ちょい)いく方が近いわけですからね。
でも、今回遠くから愛媛に来てくれた人には、
「わざわざ愛媛(四国)に行って良かったな~」って思って欲しいじゃないですか。
正直、かずら橋は良かったけど、自分一人なら絶対行ってないですね。
一人だと「わざわざ」が「まあいいかな」を超えることはない。
今回は「ゲストに四国を案内」に便乗させてもらったていうか、良い経験させてもらったなーって思いますね。
そして、
まあこれは結果論なんですが、
アドリブ力は感動のアッパーを取っ払う
これに尽きるような気がしています。
もし僕がガチガチの「おもてなしプラン」を用意していたら、それはそれで楽しかったでしょう(なんならその方が満足度高いももちろんある)。
ただ、今回はそもそもうどん県に行くこと自体急に決まったし、その後かずら橋まで足を延ばすなんて想像もしていませんでした。
というか、
かずら橋に行ったことがなかったのでおすすめもしにくかった。
かつ、
「松山からかずら橋」ってなったら、
もしやも、その所要時間に
「ウッ」ってなっていたかもしれません。
要は、
松山市内のうどん屋がまだ空いておらず
せっかくならとうどん県に食べに行くことになり、
「あ、少し足を延ばせば行けるなら」というノリで
せっかくならとかずら橋に行くことになったわけです。
つまり、
しっかり計画していたら僕がちゃんとした大人なら
この体験が生まれることはなかったかもしれないのです。
これ別に「計画するのが悪い」って言ってるわけじゃないですよ。
じゃなくて、
「しっかりした計画がないからこそ起こる化学反応も面白いよね」
ってことです。
まあ、一緒に行くのが妻とか両親とか、そういう普通の人だったらちゃんとした方がいいかもしれないですけどね、はい。
ただ、予想外・想定外の爆発が起きるのって、あまりカッチリしてないときなのかなあと。
要は「決め過ぎないのが功を奏することもある」ということなんですね。
そして、
今回もうひとつ感じたのは
「参入のハードルが見えるたびに上がるテンション」
ですかね。
車じゃないといけねーし
四国の真ん中からでも小一時間かかるし
なんなら数日ズレてたら雪で通れなかっただろうし
いろんな条件が重なって、あの吊り橋に立てたわけです。
今、僕は情報発信をメインに活動しているんですが、「人が簡単にマネできないこと」「非日常の体験」にはすさまじい価値があると思っています。
いや、結論「ハードルが見えたらGO」なんですよね。
これに気づかさせてくれたおかげで、今後はアクセルの踏み方が変わりそうです。
けんたん、ありがとう!
P.S. 愛媛に戻り、温泉→焼き鳥を決めてしっかり寝ました。



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