今回は、たまたま入ったラーメン屋で見つけた「日本の経済危機を救うかもしれない仕組み」の話。令和のマーケティング施策では避けて通れない大切な考え方なのでぜひ最後まで読んでください。
先日、午前中から
美容院の予約を入れていて(無職最高)
もうお昼も外で食べて
そのままスタバかどこかで作業しようと決めていました。
じゃあ、お昼はどこで食べよっかなー
と思ったんですが、
待てよ、と。
最近、とある音声配信を投稿しました。

結論を“ド一言”でいうと、
「変化量」が大事
ってことです。
みんな前に進んでいないと
いちいち不安になるもの(みたい)ですが、
僕からしたらその“前に進んでいる感覚”が逆に危険だと思っています。
というのも、
前に進んでいるから大丈夫
という思考になっていないかと。
この辺、詳しくはぜひ放送を聴いてもらったらと思うんですが、
進んでいる方向が
本当に自分の進むべき方向かなんて
人生終わってみないとわからないはずです。
3年間副業でやっていたけど
何もかもが上手くいかなくて
でも、ちょっとしたきっかけで急に何かが弾けて、
トントン拍子で収入が増えて、
独立してバリバリやっている人なんかいくらでもいます。
そのきっかけがいつ来るか
なんて誰にもわからないし、
なんなら来るかどうかすらわからない。
でも、同じように
たしかに一歩ずつ前には進んでるけど
思った以上に時間がかかり、気づけば人生も残りわずか…
みたいなこともあるわけです。
なので、結論…
何が正解かってのは僕にはわかりません。
まだ、そこにたどり着いていません。
というか、おそらく正解はないと思います。
ただし、自分の現状に
「なんか違うなあ…」と感じているのであれば、
「変化」に注目してみるといいんじゃないかなと思います。
そして、よく生徒にも言っているのが以下の言葉です。
普段の自分がとらない選択を
これはこれまでの5年間の副業生活の中で実感している成功哲学の一つでもあるんですが、
“現状の自分”に不満があるなら、
その現状の自分が良いと考えることの逆をやればいいんです。
なので、
ふだんの選択を裏切る。
いつものルーティーンを壊す。
あまのじゃくのように逆を選ぶ。
みたいな通常運転の自分からすると、
“非常識な行動”をとるようにするといいんです。
で、ですよ。
それを僕は口では言うものの、
ちゃんと背中で見せられてるのかって話です。
外食で好きなもの食べていいなら
絶対麺類を選びます。
特にうどんが好きなのですが、
「選ぶのが面倒」と逃げて、同じ店に入りがち。
でも、そんなんじゃダメなんです。
ということで、
そして、
それをメタ的に理解しているので
意識的に
「今日は初めて縛り」
みたいな負荷をかけたりします。
そして、この日…

そして、
入ったことない店=初めて行く店
だけでなく、
お店自体もあまり考えずパッと決めてしまうことにしました。
これもトレーニングのひとつです。
即断即決。
ということで、
行き先を決めず
商店街を歩いてみます。

見つけたのは、とあるラーメン屋。

全然気づかなったけど、新しいお店かな?
最初に目が行くのはどこ?
行くと決め手になったのはどこ?
と、いくつもの問いを自分に投げかけます。
メニューに英語やハングルが目立っていたんですが、
最近韓国人がめっちゃ多いんですよね。
実際、お客さんも僕以外の2組とも韓国人でした。
さて、お店に入るとカウンターへ案内されてすぐに
「モバイルオーダーなので、こちらからお願いします」
とテーブルに張り付けられたポップを指さす大将。

シンプルに
“モバイルオーダーのみ”の
お店に入ったことがなかったし、
UI/UXはどうなのか
盗めるアイデアはないか
運営者はどういう会社なのか
という視点でスクショや写真を撮りつつ、
おすすめメニューの中から「まぜそば」を注文する。
少し画面を見せますね。
まず、QRを読み込むとLINE追加を促され、お店の専用ページへ。
(リストマーケ上手い)

>おすすめメニュー表示のため
とあるが、本当のところはわからない。
顧客にスマホを操作させ、顧客情報を収集できる。
賢い。

おすすめで出てきたのは
店名にも入っている「帆立豚骨」に
「つけ麺」「まぜそば」に。
こういうときにメニューを見て悩む人は稼げないと言われているため、
今回は5秒でまぜそばをチョイス。
提供されるまで

「おすすめの食べ方」や

「メニュー一覧」を眺めて気持ちを高める。

そうそう。卓上には“絶対ChatGPTで(ちょっと昔に)作ったよね”っていう漫画も。
ChatGPTはすっかり市民権を得ましたね。
…そして、着丼。

今回、初めてなので冒険(トッピング)はせず、
オリジナルのそのままをいただきました。
ライスセットで税込み1,000円。
いや、安すぎだろ。
パプリカがめっちゃ甘い。
そして、まぜそばはやっぱり味変が楽しい。
“シビから”とあったがそこまできつく無く、
山椒は好みで追加できるようになっている。
他、黒酢とか七味とかホタテ返し(←なにこれ)とか
いろいろ試してご飯をINして終了。
次はメンマとか焼きのりとかいろいろ試したい。
さて、会計するかな~
と思って画面を見ていると…

推しエール
という言葉が目に留まりました。
こんなん、開かない手はないのでポチると、
スタッフさんの名前がずらり。
はは~ん
それぞれの店員さんにチップが送れるシステムってことですね。
名前を選ぶと
100円、500円、1,000円
から金額が選べるようになっていました。
僕が対応してもらったのは(どう見ても)店長さんだったので

500円、チップを送らせてもらいました。
そして、決済画面に進むのかな~
と先に進むと…

なるほど。これは商売が上手ですね。
さっきのは「人」へ。
今度のは「料理・店」へ。
満足度ごとに0~250円のチップを上乗せできるようになっています。
ポイントは
まあまあ=0%
にして、チップを投げない人にもネガティブな印象を与えさせないことですかね。
…ということで、

僕は
大将に500円
お店に250円
料理に1,000円
のトータル1,750円を支払いました。

日本の飲食店は安すぎる。
しかも、チップ文化はない。
ほとんどの飲食店が
なんならコンビニですら
あんなに素晴らしいサービスを提供してくれるのに。
ということは
食事代にサービス料が
含まれていると考えればいのだろうか。
いや、さすがにそれはない。
安すぎる。
ラーメン1杯1,000円だとしたら
その食べているものだけに金を払っているってことだ。
水とか調味料とか食べ終わった食器洗いとか
そういうのも全部やってもらって
食べ物自体にしか金を払わないってことだ。
そうなりたいか?
自分もサービスの対価を
「報酬」として受け取っているのであれば
受けただけのお返しをするのがあたりまえであろう。
まあ、それは少々めんどうに考えすぎかもしれないが、
今回、モバイルオーダーに組み込まれたシステムのおかげで
受け取る側も支払う側もストレスフリーにチップのやり取りができる仕組み
を体験することができた。
と、同時に
このキャッシュレス化の流れはチップ文化を日本に浸透させるチャンスかもしれないと実感したわけです。
そもそもこの「チップ機能付きモバイルオーダーシステム」ですが、調べてみると株式会社ダイニーという会社が提供しているものでした。
このサービスの何が革命的だったのか、ですが…
「チップ」を「応援」にリフレームした点
です。
“ただ空腹を満たすために胃の中に食べ物を流し込む”といった食事作業がお店やスタッフさんの「推し活」「応援」に変わるのです。
海外に比べると、日本人は「チップ」には抵抗があるように思えます。
というか、そういった文化がない。
「サービス料は込みでしょ?」という前提だけでなく、
「変な人だと思われたらどうしよう」という心理的ハードルもある。
でも、仕組み化された「推し活」なら話は別。
「頑張ってるお店を応援したい」
「いつも笑顔で接客してくれるあの子にお礼が言いたい」
「美味しい料理を作ってくれた大将にビールをおごりたい」
みたいな文脈なら、財布の紐は驚くほどゆるくなるはずです。
それに加えてゲーム感覚でポチッと押せるUI/UX。
日本人とチップ文化の間にある“いくつもの壁”を、テクノロジーが見事に解消しているんですよね。
「とはいえ、そんなの狭い世界の物好きの話でしょ?」
と思うかもしれません。
でも、このサービスを導入している飲食店の事例を調べてみるとめちゃくちゃ面白い。
チップがお小遣いではなく、
完全に「収益の一部」として機能し始めているのです。
大阪の海鮮居酒屋「魚屋 十忠八九」
2024年の年間ランキング1位のスタッフは
なんと「年間37万900円」もの推しエールを獲得していたそうです。
ちなみに時給はそのまま。
ただ良い接客をして、
ファンができ、
その“推し”が形になった結果、
年収が約40万もアップしているんです。
しかも、この方はなんとアルバイト店員。
バイトの給与体系からすると、激アツです。
他にもあります。
大阪の「焼鳥スミス」には
店舗全体の獲得総額が110万円を突破した店舗もあります。
チップをきっかけにスタッフをねぎらうための飲み会を発足させるなど、コミュニケーション文化に昇華させ、エンタメとして成立させているらしいです。
また、「焼鳥と餃子とおでんブラック」では
チップだけで月6万以上も稼いだ猛者もいたとか。
こうなると何が起きるか。
「あそこの店、チップでめっちゃ稼げるらしいよ」
みたいな評判がSNSなどで回り、
広告費ゼロで人材を集める「リファラル採用」になるわけです。
また経営者側からすると、
人件費を上げずにスタッフの給与満足度を爆上げできる。
めちゃくちゃ三方よしだあなと。
日本の飲食店が提供しているサービスはどれも正直安すぎです。
お冷が出てきて、
豊富な調味料があって、
食べ終わった食器まで片付けてくれて、
それでも「1,000円」。
安くてそれなりとか
すごいけど高いとか
妥当なものを妥当な価格で提供するのが普通なのに
謎に安い。
これは消費者にとってはありがたいけど、
これに慣れてしまった日本人は「価値」を感じにくくなっているのではないでしょうか。
事業が大きくなるにつれて、
組織化して仕事を外注することも増えてきました。
すると、
経営努力で時給を100円上げるのがどれだけ大変なことかわかる。
でもこのチップの仕組みであれば、スタッフ個人の頑張りしだいで月数万円を上乗せするチャンスなんていくらでもあるんです。
今回は、ふらっと入ったラーメン屋さんで偶然体験したモバイルオーダーシステムの話でしたが、その機能のひとつがチップ文化を広めるだけでなく、収入アップ→消費拡大、と繋がる鍵になるのかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ぜひ街の飲食店でチップを投げるチャンスを見つけたら、この記事のことを思い出して、推し活してみてください。
推し活マーケティングの参考文献はこちら
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