あの「M-1」が愛媛に?
目を疑った。
……が、どうやら本当みたい。
なぜ?
なぜ、わざわざ愛媛でやんの?
と、思って調べると……

8/10(日)
※2025年の暦と曜日一致
愛媛
M-1
キーワードは合致。
たしかに噂は本当みたい。
ただ……

いや、1回戦かい!!
…って思ったが、
副業を始める前の僕ならここで
必殺「ブラウザバック」をかましていただろうが、
一瞬でこう思った。
逆に1回戦のほうが面白くね?
もう20年以上前になるが、お笑い好きの友人から薦められた「爆笑オンエアバトル」という深夜番組を毎週録画して見るくらいには僕もお笑いは好きだった。
が、「M-1グランプリ」というと超超超人気番組(企画?)で、別に普段からお笑い観ない人でもちょっと結果を気にしちゃうようなイベント。
その予選にあたる大会が愛媛に来る。
ただ、こういうプロアマ混じっての大会って、プロの芸人さんたちが出るのはだいたい3回戦とかからでしょ。
(調べると、以下の通り)
これまで1回戦シードは前年大会の「準決勝進出組」だったが、今年から「準々決勝進出組」に。(『M-1』ルール改訂を発表 シード権・ネタ時間変更、特別賞追加も…出場芸人が異論 | ORICON NEWS)
なので、
出場するのは全員アマチュア。
要は、
M-1グランプリ1回戦にはプロの芸人さんは出ない
ってこと。
いくらお笑いが好きだとしてもこれはさすがに行かんでしょ。
いや、逆に行くでしょ。
「M-1テレビでみた」
↑
これは普通
「M-1現地でみた」
↑
お笑い好きならありそう
(決勝の現地観覧はまた話が別)
「1回戦をみた」
↑
な、なぜ???
これ。
これこれ。
これを獲りに行く!
ということで、
そう決めたら話は早い。
公式サイトからチケットをポチ…………
までが遠すぎるぅぅぅぅぅぅ。
遠い。いや、遠すぎるって……

愛媛日程の詳細から販売サイトに行くと、

イベント”一覧”ページに飛ばされ、(二度手間)

わけわからんサイトへの会員登録を強制され、

「あ、Google連携でいけるならちょっと楽か…」

いや、それでも登録はせんとあかんのかーい!!!
地味に、多いて……

で、枚数入れるとことかないのに「入れろ」って言われたからよく見たら……

いや、ここアコーディオンなんかい!開けとけよ!

数えきれないほどのページ遷移を経た先に待つ
強制手数料地獄…

とか、数々のページを遷移させられ、ようやく購入に成功。
あ、しかもこれ、ファミマでチケット受け取らなあかんらしいっす……
なんかもう疲れた……
これ絶対、途中で離脱してる人、相当数いそう。
まあ、こういうの全部、理由があってこうなってるんだろうけど、
「離脱」ってのをも頭に入れると、自分のメディア動線の改善案が出て来るはず。
こういうのは”穴が開いてるバケツ”でバケツリレーしてるみたいなもんで、元の水をどんだけ大量に持ってきても、運んでる間に流れ切ってしまってはもったいないんですよね。
集客いくら頑張ってもムダになる。
さて、予選当日。

支払いは済ませていたものの、ファミマ受け取り忘れてた。
当日までチケットが手元にないことに気づかないの、ADHDすぎる。
でも、無くさないから行く途中で交換するのが一番いいんじゃね?という気もする。

この日はお休みだったので午前中はスタバで作業。
5時間くらい缶詰めでZoom×2本やったり、記事書いたり。
で、会場に向かう……
が、大雨に次ぐ大雨。
先週は福岡に行ったけど、1週ズレてたら完全にワ―ケーションも違うものになってた気がする。助かった……

ただ、会場に着くも駐車場が少ない。
車を停められない。
てか、そもそもある程度の規模の催しなら車とか停められるわけないけど、
M-1の1回戦とかそんなに客来ないでしょ
って気持ちがあったんだと思う。完全に舐めてた。
なので、周辺のコインパーキングを探す。
僕と同じように
会場に車で乗り入れる
↓
周辺の駐車場を探してさまよう
↓
無事停められて歩いて会場に向かう
というパターンの人を見ながらなんとか車を停める。

果たして、こうもビチョビチョになりながら、わざわざ見る価値はあるのか。

結構な雨なので、まあまあ長く感じる。

会場に到着。
記憶の限りには来たことない気がするけど、たぶん学生時代に何かで来たことはあるんだろうなーという感じもする。TOEICとか英検とかで。

会場に貼られてるポスターを見て、「あぁ、ここで間違いないんだ」と確信する。
そう、そのレベルで掲示がない。

「お疲れ様です」
みたいな、やり取りが聞こえてくるあたり、どうやら出場者もこのロビーで開始を待ってるみたい。
せめて控室とか用意してやれよな。
今考えると、ほとんど出場者とその家族だった気がする。
一応、会場15:30、開演16:00だったので15:35頃に行ったけど、どこから入ればいいかわからなかったので普通にロビーで時間を潰す。
10分前くらいになったんで「さすがに入っとくか」と中に入る。

すでにまあまあ入っとる。
当日も前売りも、どっちも自由席みたいな感じ。
ケツが決まってたので途中で出やすい席に座った。

まあ当たり前やけど、本番中の撮影全般NGなので写真はなし。
以下に気づいたことを書き殴っていく。
・司会は住みます芸人(伊予ノ家うっつん)
・15年ぶりの愛媛開催
・受ける場所は参加者が選べる
・M-1のデザイナーは新紙幣をデザインした人
・審査員は構成作家×2+テレビ朝日の偉い人
・1グループ10組、総勢77組
・制限時間2分(2分05秒でベル、2分15秒で強制終了)
・コンビの掛け持ちOK(10回くらい出て来る人もいた)
開始時間は公式サイトに書いてあったものの、終了時刻が読めなかったのはネタによって変わるから。
10組ごとにグループ分けされているが、別に“グループごとに何組勝ち上がる”とかではない。シンプルに進行の関係。
グループAから始まって、Cが終わったところくらいで10分休憩があった。
そのタイミングくらいで観客席が大きく入れ替わる。ちょっと雰囲気はあったけど、参加者が普通に観客席に座ってるわけだ。
僕の隣の方があまりにも反応が良かったのは内輪の応援もあったのかなと。
別に審査にはお客さんの反応は関係ないみたいだけど、やっぱりそれなりに笑いが取れてるコンビはやりやすそうだった。
で、今回見に来たのは1回戦。
1回戦を見ることで、「普段のテレビで見ている芸人がどんだけすごいか」を再認識した。
というのも、普段テレビでネタをやってる芸人さんも毎回ミスなしってことではないと思う。でも、そんなん素人は気づかない。
ただ、1回戦レベルだと素人ながらに
たぶん減点されるんだろうな
というポイントみたいなものがいくつかわかった。
例えば、
- 挨拶が出囃子とかぶって聞こえない
- 挨拶が拍手とかぶって聞こえない
- 滑舌悪すぎて話が入ってこない
- 話がわかりにくくて離脱
- 話は上手いけど棒読み
- 大事なところを噛む
- 間が気持ち悪い
って感じ。
あと、一番思ったのは「制限時間への対応」かなと。
制限時間が「2分」とあって、2分05秒で合図をしているのは
あと10秒でまとめてね
ってメッセージなんですよね。
なので、
本来のネタをショートカットしてでも10秒で終わる工夫をすべきだと思うんです。
ただ、“残り12秒なのを早口で……”くらいはいたものの、予定通りのネタをやり切ろうとして結局時間切れってケースが7組に1組くらいはあったかなと。
練習と本番は会場の雰囲気も違う。
だから、時間が押したとき用に「ショートバージョンのまとめ方」とかも準備しとけばいいのになーって。
プロの芸人さんは同じネタを何回も何回もやり込みまくって身体で時間がわかるようになってて、途中でもたつこうがアドリブ入れようがドンピシャで合わせられるのかもしれません。
そこがまだできないのであれば、リスクヘッジしておくべきかなと。途中で終わるのが一番ダメでしょうからね。
まあ、“誰がゆうとんねん”って感じなんですけど、でも、良かったです。
1回戦ならではの粗さはテレビでM-1を観ても味わえないのでね。
最初、見に行くことを決めたとき、
1回戦とか見んでいいやろ~
って妻にバカにされたんですが……
いやー、やはり1回戦には1回戦にしかない面白さが詰まってました。
みなさんの周りに「M-1の1回戦を見に行ったことがある人」はいますか?
ワンチャン、準決勝ならいるかもしれません。
倍率高いだろうけど、“決勝なら行きたい”って人はいくらでもいるでしょう。
ただ、1回戦の話は、1回戦に行った人にしかできないわけです。
人の経験の差って、その参入障壁が「お金」であることは確かに多いです。
ただ、今回の参加費は1,000円。
たった1,000円で4,000字のブログ一本書けるとか、コスパえぐいです。
みなさんは失敗を恐れて挑戦できなかったことはありますか?
ただ、このブログを読んで
適切にリスクヘッジを整え、安全にリスクを取る重要性
が少しでも伝われば幸いです。

いやー、行って良かったですよ。本当に。
さっきまでステージの上で生き生きと漫才をしていたコンビが傘をさして雨の中を去っていくのを眺めながら……
直後に音声を撮ったのでよかったら

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